患者様へ
慈恵医大における内視鏡の特徴
チューブ状の管の先端に搭載されたカメラで食道や胃、大腸など消化管の中を観察したり、体の外側を傷つけずに体内にある消化器の組織を採取したりする機械です。内視鏡は、もともと診断器具として開発されましたが、現在では、早期消化管ガンの切除を始め、消化管や胆管、膵管などが腫瘍などで狭くなった部分を広げたり、胆管内にできた石や消化管に詰まった異物を取り除くなど、様々な消化器疾患に対する低侵襲(体に優しい)治療に応用されています。
私たち慈恵医大内視鏡医学講座では、“さらに正確かつ苦痛の無い検査を”、“さらに安全で患者さんの体に優しい治療を”提供できるよう日々研鑚を重ねております。
我が国の消化器内視鏡分野は世界一の技術力(世界中のほとんどの内視鏡は日本製です)と世界一の腕を持つ内視鏡医達(多くの内視鏡診断治療法は日本で生み出され世界に普及した手技です)の手によって常に世界をリードしてきました。特に当院の内視鏡科は1986年の創立以来、独立した内視鏡科として日本で最も長い歴史を持つ国内最大級の内視鏡センターであり、国際的にも信頼度の高い先進的施設として広く認識されております。当院では、飲みやすい錠剤のようなカプセル内視鏡や、体を全く傷つけることなく顕微鏡レベルで生体内の組織や細胞を観察できる共焦点内視鏡などを始め、世界最先端の内視鏡検査や治療を安心してお受けいただけるよう体制を整えております。
食思(欲)不振、胸やけ、便秘,下痢、おくび・げっぷ、悪心,嘔吐、吐血,下血、腹痛、腹部膨満、腹部腫瘤黄疸などの消化器症状のある方や、40代以降のガン年齢の方は一度内視鏡検査を受けることをお勧めします。
我々、慈恵医大内視鏡医学講座一同は、現状に甘んじることなく、常に“より患者さんの体に優しい、より苦痛のない、早期発見、即、早期治療”を目指し、日夜研究を重ねています。
当院で実施できない内視鏡手技はほぼありません。内視鏡診断治療について何か疑問や質問がございましたら、気軽に安心して我々にご相談ください。
おなかを切らずに減量治療 内視鏡的スリーブ手術のご案内
プレスリリース
大腸内視鏡病変検出・鑑別診断サポートを行うAIを開発
-"医師と共に在るAI"で、大腸がん死亡率の低下を目指す-
本学内視鏡医学講座 炭山和毅教授らのグループおよびエルピクセル株式会社の研究グループは、大腸内視鏡検査中にリアルタイムでポリープを検出し、その組織診断を予測することが可能な、人工知能技術を用いた検査支援システムを開発しました。
本研究結果は、第95回日本消化器内視鏡学会総会シンポジウム、米国消化器病週間(DDW: Digestive Disease Week)にて発表されましたのでお知らせします。
メディア掲載紹介
2019/10/23 日経新聞
ドクターAIは失敗しない
2019/10/14 日経新聞
AI×画像診断 進化探る
2018/8 がんプラス
大腸がんの個別化医療 内視鏡検査と診断・治療、初期治療後の経過観察
2017/3/7 zakzak(夕刊フジ)
胃がんに強い 内視鏡で病変を正確に捉え、早期治療へ