ご挨拶
ようこそ、東京慈恵会医科大学内視鏡医学講座のホームページへ
このホームページでは、当講座の概要を公開するとともに、受診の方法や診療の特色を、解説しています。また、入局を検討しているレジデントの方々には、当科の研修システムにて説明していますので、ぜひ参考にしてください。
私たちは、“さらに正確かつ苦痛の無い検査を”、“さらに安全で患者さんの体に優しい治療を”提供できるよう日々研鑚を重ねております。
また、当施設は、米国消化器内視鏡学会(ASGE)、 欧州消化器内視鏡学会(ESGE)の関連施設となっており、米国Mayo Clinicをはじめとする海外施設との共同研究や交換留学を行なっております。研究や日々の臨床から新たに得られた知見は、国内外の学会やアカデミックジャーナルにおいて数多く発表してまいりました。
さらに、産学医工連携による新しい医療機器開発にも積極的に取り組んでいます。
2024年5月11日(土)開催
第4回慈恵-Mayo Clinic ジョイントシンポジウム
5月11日(土)13:30より大学1号館3階講堂にて「第4回慈恵-Mayo Clinic ジョイントシンポジウム」が開催され、炭山教授が運営委員長を務めます。
参加費無料
学外の参加も大歓迎です。
肥満症に対するお腹に傷のつかない減量手術ESG
東京慈恵会医科大学、内視鏡医学講座の炭山和毅(同講座教授 研究代表者)らと外科学講座肥満外科グループは2020年11月に、肥満症の新たな治療法として日本国内で初となる「内視鏡的スリーブ状胃形成術」(以下、ESG: Endoscopic Sleeve Gastroplasty)に成功しました。
ESGは、口から挿入した内視鏡を用いて、胃の一部を内側から縫い合わせて容積を減少させ、満腹効果が得られるようにするもので、体の表面に傷を作らず、患者さんの身体への負担を軽減しながら、外科的な胃の部分切除手術と同等の高い治療効果が得られます。
このESGを特定臨床研究として日本で初めて開始いたしました。現在、研究参加希望のかたを募集中です。減量治療にご興味のある方は内視鏡医学講座までお問い合わせください。
ESGについて
本研究に関するお問い合わせ
東京慈恵会医科大学 内視鏡医学講座
教授 炭山和毅
〒105-8461 東京都港区西新橋 3-25-8
TEL:03-3433-1111 (内線 3180)
<プレスリリースの内容>
慈恵医大リンク
https://www.hosp.jikei.ac.jp/jikei/media/2941.html
プレスリリース
http://www.jikei.ac.jp/news/pdf/press_release_2020-11-18.pdf
<メディア出演・掲載紹介>
2022/04/15 時事メディカル
内視鏡で胃を縮小化~傷を残さない減量手術
2022/02/25 宇部日報
2022/02/01 十勝毎日新聞
2022/01/31 神戸新聞
2022/01/30 岩手日日新聞
2022/01/24 八重山新聞
2022/01/20 北国新聞
2021/11/05 JDDW2021 KOBE No.2 デイリーニュース
「International Session (Symposium 4)」掲載
2021/04/12 産経新聞社 夕刊フジ
連載「ここまで進んだ最新治療」
2021/03/03 日経新聞
掲載
2021/02/18 Boston Scientific
Endoscopy Professional On Air
2020/12/09 日経産業新聞
掲載
肥満症の手術、特定臨床研究
東京慈恵会医科大学の炭山和毅教授らの研究チームは、内視鏡を使った手術をする肥満症の治療法について、安全性や効果を確かめる特定臨床研究を始めた。胃を縫い合わせて容積を小さくし、満腹感を得られやすくする。従来の手術よりも侵襲性が低いため、より多くの患者を対象に使える可能性がある。
国内で初めての手術を11月に実施した。米医師らが2013年に開発した「内視鏡的スリーブ状胃形成術」という手法で、口から入れた内視鏡を用いて胃を縫い合わせる。必要ならば糸を解いて元に戻すこともできる見込みだという。臨床応用が先行する海外の報告では合併症のリスクが少なく体重の減少を数年保てた。
体重(キログラム)を身長(メートル)の2乗で割った体格指数(BMI)が32以上で、糖尿病や高血圧症などの合併症が1つ以上ある患者20人が対象。術後半年、経過を調べる。血液検査や栄養指導もする。日本人での効果や安全性を調べる。
肥満症の治療は生活習慣の改善や薬の投与が中心だ。従来の胃の切除やバイパスなどの手術は患者への負担もあり、国内での実施数は多くないという。
日経産業新聞
2020/12/07 日経新聞
掲載
2020/12/02 ラジオ第一
NHKジャーナル「ジャーナル医療健康」 炭山教授出演
2020/12/02 読売新聞
「ヨミドクター」 取材・掲載
人工知能診断プロジェクトについて
大腸内視鏡の病変検出AIソフトウェア
「EIRL Colon Polyp」が薬事承認を取得
~人工知能の活用による、大腸ポリープの見落とし率改善に期待~
本学内視鏡医学講座 炭山和毅教授とエルピクセル株式会社の研究グループは、大腸内視鏡の画像情報(動画)からAI(人工知能技術)を用いて、大腸ポリープ候補の検出を支援するソフトウェア「EIRL Colon Polyp(エイル コロン ポリープ)」を共同開発し、深層学習を活用したプログラム医療機器として、薬事承認を取得いたしました。
ポリープの見落としを減らすことで、将来の大腸がん発生のリスク低減が期待されます。
資料はこちらをクリック
大腸内視鏡病変検出・鑑別診断サポートを行うAIを開発
-"医師と共に在るAI"で、大腸がん死亡率の低下を目指す-
本学内視鏡医学講座 炭山和毅教授らのグループおよびエルピクセル株式会社の研究グループは、大腸内視鏡検査中にリアルタイムでポリープを検出し、その組織診断を予測することが可能な、人工知能技術を用いた検査支援システムを開発しました。
本研究結果は、第95回日本消化器内視鏡学会総会シンポジウム、米国消化器病週間(DDW: Digestive Disease Week)にて発表されましたのでお知らせします。
資料はこちらをクリック↓
<メディア掲載紹介>
2019/10/23 日経新聞
ドクターAIは失敗しない
2019/10/14 日経新聞
AI×画像診断 進化探る
2018/08 がんプラス
大腸がんの個別化医療 内視鏡検査と診断・治療、初期治療後の経過観察
2017/03/07 zakzak(夕刊フジ)
胃がんに強い 内視鏡で病変を正確に捉え、早期治療へ
MUGGIEについて
内視鏡医学講座が中心となり、医療領域以外の物づくり企業や内視鏡機器メーカーも参加する産学医工連携共同研究グループ(集学的先進内視鏡器機械開発グループMUGGIE:Multidisciplinary Working Group for Innovation in Gastrointestinal Endoscopy) では、新しい内視鏡用医療機器の開発に取り組んでいます。
新しい内視鏡的腫瘍切除用デバイス MLTD
MUGGIEが開発した、新しい内視鏡的腫瘍切除用デバイスMLTD: Multi-Loop Traction Deviceが2021年2月1日よりBoston Scientific社から発売されました。
MLTD 紹介ムービーを見る
MLTDを用いることで、病変を任意の方向に持ち上げながら安全に消化管腫瘍の切除をできるようになります。術中に中間のループを追加クリップで任意の部位に固定することで、牽引力の追加や牽引方向の変更を自在に行うこともできます。また、このデバイスは鉗子で引っ張るだけで取り外しができるため、牽引になった場合や牽引が不十分になった場合でも、すぐにやり直しができます。
これまでに食道、胃、十二指腸、大腸のESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)で臨床使用し、いずれの臓器においても良好な術野が確保できることが証明されました。
BostonScientific / Multi Loop Traction Device
マルチループトラクションデバイス
<プレスリリースの内容>
慈恵医大リンク
http://www.jikei.ac.jp/news/press_release_20220127_2.html
プレスリリース
http://www.jikei.ac.jp/news/pdf/press_release_20220127_2.pdf
膵がんを治るがんへ!早期発見を可能にする血液マーカーを見出す研究へ
クラウドファンディング 目標達成の御礼
2023年5月15日から開始させていただいた本プロジェクトは、開始から1週間という私達の予想を遥かに上回るスピードで、第1目標の達成に至りました。
その後も皆様からの温かいご支援の輪が広がり、最終的には第1目標の278%となる13,911,000円という非常に大きなご支援を頂戴することができました。
これは一重に、皆様お一人お一人の膵がんという病気への思いやご経験、早期発見に期待する切なる願いの積み重ねであり、改めて今回のプロジェクトの社会的意義を実感しております。温かいコメントとともに、ご支援を賜りました皆様に熱く御礼申し上げます。
臨床とは異なり、研究では目の前に患者様がいません。だからこそ、研究者には誰のために研究を行い、どういった未来を築くのか、そのビジョンとそれを支える熱意が必要です。
今回、クラウドファンディングという形で私達の研究を将来還元すべき皆様に直接応援をいただけたことで、膵がんの早期発見に向けたビジョンをしっかりと持つことができました。今後も、熱意を持って早期発見法の確立に向けた研究を進めてまいります。
News